爽やかな季節が訪れ、外での活動が楽しい時期になりましたね。
そんな中、お出かけやレジャーに忙しく、
ついつい歯医者さんの予約を後回しにしてしまっていませんか?
気持ちの良い季節を笑顔で楽しむためにも、ぜひお口の健康チェックを忘れずに!
ところで、
「歯が痛くなってきた…歯医者さんに行こうかな?
でも、数日経ったら痛みが治まったから歯医者さんに行かなくても大丈夫かな?」
そう思った経験はありませんか?実はその判断は、とても危険なんです!
歯は何層もの組織からできていて、
私たちが普段目にしている白い部分は『エナメル質』と言います。
エナメル質がむし歯になっただけでは痛みを伴いません。
エナメル質の後ろに隠れている『象牙質』という部分まで
むし歯が進行した時に、痛みが出始めます。
さらにむし歯が進み『神経』に近づけば近づくほど痛みが増します。
これを放置し神経まで到達してしまうと、いずれ神経は全て死んでしまいます。
先ほどの
「歯が痛くなってきた…歯医者さんに行こうかな?
でも、数日経ったら痛みが治まったから歯医者さんに行かなくても大丈夫かな?」
を振り返ってみましょう。
むし歯の痛みが引いたからといって、むし歯が治ったわけではありません。
痛みが引いた理由は、むし歯菌によって神経が死んでしまったからかもしれません!
神経が死んでしまうと痛みはなくなりますが、むし歯の進行は止まりません。
そのため、痛みがなくなったから歯医者さんに行かないという判断は、
とても危険なんです。
もし、むし歯菌が神経まで到達してしまったら歯の神経を取る治療をします。
歯の神経を取るとどんな影響が出るのでしょうか?
① 歯が弱くなる
『歯髄』と言われる部分には、神経と血管が通っています。
歯の神経=歯髄をとる治療をすると、歯に栄養や酸素が届かなくなり
脆く割れやすい状態になってします。
② 痛みを感じないのでむし歯に気付かない
痛みを伝えていた神経がなくなっているため、
被せ物の中でむし歯が進行していてもなかなか気付くことができません。
この状態で定期健診に行かず長期間放置してしまうと、
残っている歯が侵食されてしまう危険性があります。
③ 歯が変色する
神経を取った歯は、次第に歯の色が黒ずんでしまいます。
前歯などで神経を取る治療をしていないのに、1本だけ歯の色が黒く感じている方は、
以前事故や転倒などで前歯に強い衝撃を受けたことはありませんか?
むし歯菌だけではなく、強い衝撃によっても神経が死んでしまうことがあります。
このように、神経をとる治療をするとお口の健康に大きな影響を与えます。
歯は一生の財産です。
歯の痛みがあってもなくても、歯医者さんでの受診をおろそかにしないことが大切です。
定期的な歯科検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能となり、健康な歯を維持することができます。
日々のケアとプロのチェックで、笑顔と健康を守りましょう!